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2008 年度 実績報告書

進行がん患者の家族に対する心理社会的支援アウトカム・マネジメント・モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20791710
研究機関群馬大学

研究代表者

瀬山 留加  群馬大学, 医学部, 助教 (10412991)

キーワードがん看護 / 家族看護 / 進行がん / アウトカム・マネジメント
研究概要

平成20年度研究目的:
家族アウトカムの設定、及び家族の経験の継続的分析を可能にするためのデータベースの構築。
研究成果:
1. 家族アウトカムの設定のため、研究者らが既に得ていた神経膠芽腫患者の家族の療養課程における心理・社会的変化の比較、対象として再発・進行肺がん患者の家族、及び中皮腫患者の家族を対象とした面接調査を行った。その結果、両者の間には長期的アウトカムや中間アウトカムに関する差はほとんどないことが明らかとなった。しかしながら、治療期における患者が呈する症状の違いや、終末期における情緒的な相互交流等には異なりが認められ、負の中間アウトカムの同定には至らなかった。今後は、対象者数を増やし、家族アウトカムの全項目の設定を行うこととする。
2. 計画段階では看護師への調査研究からバリアンス項目の設定を行う予定であったが、同様のテーマの研究が散見されたため、これまでに発表された論文を集約し、メタ統合の分析手法を用いてがん患者の家族に対する看護システム、ケアの不足点を明らかにすることとした。そこで、医療システムの急速な変化を考慮し、文献検索は2000年以降に絞り、"がん""家族看護"などのキーワードを設定して対象論文を抽出した。さらにそれらの中から分析に耐えうるものをハンドサーチした結果、該当する文献は5件であった。しかし、これらを精読した結果、論文間の関係性において解釈的なメタファーが見いだせず、他の質的研究者等とも検討した結果、成果の統合は困難であるとの結論に至った。今後は当初の計画通り調査研究を行い、データベース化を進めることとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] がん患者の家族に対する介入研究の動向と今後の課題2008

    • 著者名/発表者名
      瀬山留加、田邉美佐子、神田清子
    • 学会等名
      第28回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2008-12-14
  • [学会発表] An experience of the illness of the family of the brain tumor patient through narrative2008

    • 著者名/発表者名
      Ruka Seyama
    • 学会等名
      15^<th> International conference on cancer nursing
    • 発表場所
      Suntec Singapore international convention & exhibition center
    • 年月日
      2008-08-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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