順天堂大学附属順天堂医院での研究実施期間延長の申請を行い、平成22年4月に承諾された。 昨年度に引き続きデータ収集を実施。昨年度からの問題ではあるが、研究計画上、スワン・ガンツカテーテルによるウェッヂプレッシャー(肺動脈せつ入圧)の測定のために医師に協力をお願いしなければならないのだが、測定時に医師が不在であることが多く、測定項目で欠損値が多くなってしまった。当初30例を目標としていたが、欠損値のない有効データ(症例)数は5例のみであり、その他は血圧や脈拍などのモニターから簡便に得られるデータのみである。科学研究費の補助を受けての研究期間は今年度が最終年度であるが、今回得られたデータを有効にするためにも次年度以降も引き続きデータ収集を行い、統計処理上の信頼度を高めたデータが必要であると考える。 また、直接的には本研究とは関連しないが、近年の循環器外科(心臓血管外科)看護に関する研究についてレビューを行った。本研究のように、看護方法そのものの科学的根拠を追求した報告はなく、本研究を行う重要性・意義はあると改めて感じている。 平成22年11月には日本循環器看護学会に参加し、本研究に有用となる情報は得られなかったが、最新の知見を得た。
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