本研究は、発症から1年以内の早期関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:以下RAと略す)患者が辿る心理過程と自己管理行動に影響を与える要因及び早期RA患者に関わる医療従事者の患者指導の現状や認識について分析することにより、早期RA患者への効果的な患者指導・教育の方法を見出すことを目的に研究を行った。 本研究において、早期RA患者は、生活や予後に対する不安が強く、自己管理の方法がわからず医療従事者に療養方法に関する情報提供を求めていることが明らかになった。さらに、外来看護師を対象とした調査では、早期RA患者への指導・教育の必要性を理解していても時間的余裕や指導基準がないこと、他職種との連携が少ないこと等が明らかとなった。今回の調査から、早期RA患者への心理支援及び自己管理行動を支援できるような指導・教育方法の確立、研修会の開催の必要性が示唆された。
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