• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

医療を受ける幼児聴覚障害児の適応への支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20791729
研究機関宮崎大学

研究代表者

藤井 可那子  宮崎大学, 医学部, 助教 (30404403)

キーワード聴覚障碍児 / 入院生活 / コミュニケーション
研究概要

文献検討の結果を踏まえ、実際に聴覚障害児の看護を行っている看護師への聞き取り調査を行った。インタビューガイドの作成にあたっては、文献検討によって明らかとなったコミュニケーションの問題や、看護師が行っている児への支援について具体的な内容に関する質問を盛り込むことができ、インタビューにて看護師たちが行っている児への支援や聴覚障碍児への看護における看護師の認識が明らかとなった。
インタビュー内容を分析した結果、看護師の聴覚障害のある子どもの認識は【見慣れない人間や物を警戒する】、【「見えない」ことに恐怖する】、【視覚から情報を集めている】の3カテゴリーが抽出された。看護師の援助は【使える感覚を活用する】、【子どもが安心できる環境を作り上げる】、【母親と協働していく】の3カテゴリーが抽出された。【使える感覚を活用する】は<ジェスチャーで子どものイメージを助ける>、<視界に入る>、<見せる・触らせる>、<表情で伝える>、<筆談やサインを使う>で構成されていた。【子どもが安心できる環境を作り上げる】は<積極的にタッチングを行う>、<子どもが状況に慣れるのを待つ>、<子どもとお母さんを離さない>、<子どもや母親と一緒に行動する>、<安心できる雰囲気を纏う>で構成されていた。この結果から、看護師は、聴覚障害児は警戒心を抱きやすい存在であり、視覚で様々な情報を得ているため、「見えない」状態は子どもを不安・パニックに陥らせると認識していた。子どもにとって見慣れぬ環境に対する警戒や、子どもの不安・恐怖を緩和し、子どもが安心できるようにしたいという思いから看護師は子ども達に様々な方法で援助を行っていたことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幼児期にある聴覚障害児の適応に関する認識~看護師の視点から~2010

    • 著者名/発表者名
      藤井加那子
    • 学会等名
      第20回日本小児看護学会 学術集会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2010-06-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi