研究概要 |
平成20年度に実施した成果を以下の通りに報告する。 文献検索を、本研究関連分野「健康・心・身体・発育・発達・性・教育・コミュニティ」についての国内外の過去10年間の文献検索を実施した。また、デンマークにて医療施設、教育施設(Koabenhavn University Medicin, Preventions-og radgivningskhnikken klinik, Sex og Sumfund、grundskole、Rigshospital, Ungdom skole, Friskole, Stentevang bornehave, Midt-fynog Faaborg kommune)の見学、インタビューを行った。その結果、月経教育、精通教育、身体変化、薬物依存、飲酒、喫煙などへの対応は、家庭・コミュニティ・学校のあらゆる場においてすべての子どもに継続して援助を行う必要がある。そして、その教育には親の参加は欠かせないものであることが明らかになった。しかし、ヨーロッパ諸国と違い、日本では、学校における教育は制限が多い、また、これまでこのような教育を受けてきていない親が家庭内で教育を行うことは非常に難しいことも、同時に明らかになった。また、研究モデルの中でも示しているように、「背景としての社会の状況」と「親の信念、基準、援助」は、大きく影響していくものであることも明示された。この点に注目をして、プログラムを開発していく必要性があることが明らかになった。今年度はインタビューの対象者を見つけることが困難であったため、来年度は日本の中での現状を確実に捉えていくための方法を、インタビュー以外でも見つけていくことが重要である。
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