研究概要 |
平成21年度に実施した成果を以下の通りに報告する。 スウェーデンにて、19th WAS World Congress, first World Congress for Sexual Healthに参加。中学生・高校生への教育は、文化的背景の差はあるが、日本と同様、クラミジアの罹患率が高いことが、多くの先進国の問題であった。各国の対策に合わせて、日本も本格的に対策を取っていく必要性があることが示唆された。またセクシュアル・ヘルスについて、楽しく簡単に学ぶことができるような教材、特にPCを利用した教材があり、本研究に取り入れたいと考えている。フィンランドにてVaestoliitto(家族計画クリニック)、国立保健医療福祉研究所を訪問し、担当の医師、助産師、カウンセラーから話を聞き、情報交換を行った。子どもへの教育の中心は親であり、親の協力が欠かせない。そのために親への情報提供を徹底して行うことの重要性が示された。 インタビューは大学生を中心に行った。その結果は現在まとめているが、健康行動を行うためには、継続的に関わる必要性が示された。だらが、いつ、どのように関わるかは今後も検討を進めて行く点であり、平成22年度の課題としていきたい。 健康教育プログラムとして、小学生を対象に「自分のカラダを知ろう」を実施した。対象を低学年、高学年と分けて実施した。夏休みに実施し、親には、付き添いという形での実施となった。日常とは離れた場所で行うこと、自分で希望して参加することに効果がみられた。しかし内容については「思っていたものと異なっていた」という意見もあり、特に高学年にはその傾向が強くあったため、プログラムの再検討が必要である。中学生への実施は、来年度検討していく。
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