がん患者を対象にSelf-Perceived Burden Scale(SPBS)日本語版の信頼性・妥当性の検討をするとともに老年期がん患者のSPBSの特徴を明らかにした。探索的因子分析を行った結果、18項目1因子モデルとなった。また、18項目には短縮版の内容が9項目含まれ、18項目(α=0.96)と9項目(α=0.93)との間には強い相関が認められた。基準関連妥当性について、SPBS、FACIT-S、GHQ-12との間に低度~中程度の相関がみられた。老年期がん患者の特徴としてperformance statusの低下は他者への負担感を強くする傾向を示した。
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