協同型家族ケアモデルの構成要素を得るため、訪問看護師、家族、患者に面接を実施した。一般の訪問看護師10名を対象として、精神障害者の家族との関係形成のプロセスについて検討したところ、患者を中心とする【協同的ケアの到達】が家族との相互理解の一つの到達点であった。また、精神障害者の家族を対象とした家族内コミュニケーションパターンに着目した面接から、家族の立場でのコミュニケーション上の問題の傾向を明らかにした。さらに、当事者に対する継続面接で、患者の意思表示による家族内コミュニケーションに若干の変化を認めた。モデルの一般化には事例の蓄積が必要である。
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