本研究ではヘルツのPEA尺度日本語版を用いて、介護予防サービス利用者の自律性を明らかにすることを目的とした。一般高齢者(N=220)を対象にPerceived Enactment of Autonomy (PEA)尺度日本語版(短縮版)の開発を行い、PEA尺度の妥当性・信頼性について検証を行った後、介護予防サービス利用者(N=149)を対象にPEA尺度短縮版を用いて自律性の評価を行った。対象者の平均年齢は80.8歳、女性が73.6%であった。自立性に関連する要因として、健康状態、ソーシャル・サポートが挙げられ、介護予防サービス利用者においてはこれらの要因を考慮していくことが重要である。
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