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2008 年度 実績報告書

在宅重症心身障害児を育てる母親の育児への意欲の支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20791798
研究機関自治医科大学

研究代表者

田中 美央  自治医科大学, 看護学部, 助教 (00405052)

キーワード在宅 / 重症心身障害児 / 育児支援 / 親 / 小児看護
研究概要

本研究は在宅重症心身障害児の親が育児の意欲を見出す要素を明らかにし、看護援助に向けてのケアを考察することを目的としている。平成20年度においては、以下の2点を検討した。(1)文献検討 ; 在宅で重症心身障害児を育てる家族の育児困難感を構成する要素を明らかにするため、関連する書籍および国内外の文献(PubMed, CINAHL, 医学中央雑誌, NDL-OPAC)の分析を行った。要素として(1)父親・母親としてのアイデンティティ、(2)夫婦関係、(3)身体的・精神的疲労、(4)子どもに対する肯定的・好意的認識、(5)将来への不安、(6)相談相手の存在、(7)社会資源、(8)経済的基盤、があげられた。重度の障害をもつ子どもの育児において、父親のアイデンティティ、夫婦関係、子どもに対する肯定的・好意的認識に焦点をあてた研究は少なかった。しかし、親自身の身体的・精神的疲労やストレス対処および社会資源などの関連要因についての示唆が得られた。親が育児の力を見出すためには、子どもに対する肯定的・好意的認識、特に子どもの心の動きや変化に気づくことが重要な要素であった。一方子どものライフステージ別では、学齢期では学校の問題、思春期では心の動きに関する問題や将来像が描けないなど、発達過程に応じ困難な要素が付加されていた。(2)在宅で重症心身障害児を育てている母親へ聞き取り調査を行う準備のため、子どもへの気付きを見出す要素について検討した。その結果子どもの身体的安定、社会とのつながりへの関心、人間関係を広げる信頼感が関連していることが推察できた。上記(1)、(2)から子どもへの気づきを見出す要因について面接枠組みを検討中である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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