本研究では、中・高等学校生と家族に対し、性問題に関わる「家族」「思春期の心の発達」「不安や悩み」「性感染症の知識」「性感染症・性行為に対する意識」「交際について」「生活」に関する調査を行い、親と子どもの認識の差を明確にし、年齢階級別性感染症率'年齢階級別人工妊娠中絶率の分析を行っていく。また、これまでの研究結果も併せて性問題予防地域システム案を作成し、実現可能な『生きるための心の教育 (性教育) 』を用いた若年層の性問題予防地域システムを開発することを目的としており、平成20年度は下記の研究を進めた。 1. 平成19年度に福島県教育委員会の協力の下に「家族」「思春期の心の発達」「不安や悩み」「性感染症の知識」「性感染症・性行為に対する意識」「交際について」「生活」について、福島県中・高等学校生の調査を進めた。その結果を元に分析を行った。 2. 福島県中・高等学校生の家族に対し、子どもの「家族」「思春期の心の発達」「不安や悩み」「性感染症の知識」「性感染症・性行為に対する意識」「交際について」「生活」に関する調査を行い、A) とあわせ比較分析を行った。 3. これまでの活動からシステムについての案を作成した。 4. 感染症発生動向調査事業年報による年齢階級別性感染症率の年次別推移を分析した。 5. 母体保護統計の元となる各都道府県・市町村年齢階級別人工妊娠中絶率・10代年齢別人工妊娠中絶率の過去10年分データの推移を分析した。 以上の研究を平成21年度の研究に継続しシステム化を図っていく。
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