平成20年度の研究課題は、福祉用具導入の適切な評価につながるアセスメント・モニタリングシート(試行版)の開発であった。具体的には、福祉用具に関連するアセスメントおよびモニタリングの概念を明確にするために関連文献などで整理した。 次に、福祉用具に関するアセスメントやモニタリングの現状を把握するため介護支援車門員を中心に聞き取り調査を実施した。 聞き取り調査の結果から、福祉用具選定のアセスメントやモニタリングの評価基準は各施設のオリジナル基準や担当者の能力および判断に任されており、全く統一性が見えない現状であると署が理解できた。 そこで、適切な福祉用具が選定され、定期的に評価されるために必要な条件について、福祉用具選定のアセスメントとモニタリングの概念を基に、専門職ら(主にPT・OT)と検討を重ねた。 アセスメントおよびモニタリングの視点に必要な項目や順序を整理しながち、試行版シート1の開発を行った。 試行版シート1のプレテストを専門職ら(主に介護支援専門員)数名に実施した。 結果、回答が少なかった評価項目を検討し、再度、修正したものを試行版シート2として再作成した。 実際に、アセスメントや評価項目の修正を重ねる中で、専門職らを悩ませているプロセスがより明確になり、そのことを認識できたことが、今回の研究成果の中で最も有意義であったと考える。 最後に、試行版シート2について、再度プレテストを前回とは里なる専門職(主に介護支援専門員)数名に実施し、効果的な結果が得られた。今後、試行版シート2についで様々な職種に依頼し、標準化シートの作成にむけて焦点化していきたい。
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