| 研究概要 |
WWW(Web)の普及により,様々なデータが電子化され公開されることにより誰にでもアクセス可能な状況になってきている.そのような流れの一つとして,学術論文に開する情報のデジタルオンライン化が進められている.特に,コンピュータサイエンスの世界では,そのようなデジタル化が精力的に行われ情報が公開されており,研究者間や会議間の関係抽出,また研究トピック抽出の研究が国内外を問わず活発に行われている.データがデジタル化され簡易アクセスが可能になれば,重要研究者,会議,トピックの抽出といった情報処理が実現可能であり,新しい事実発見に寄与でき,また学術知識の効率的な共有が可能になる.本年度は,主にWebを利用して,論文等から研究者名や会議名を抽出し,データベース化を行った.
また,抽出されたデータを用いてそれらの関係を明らかにすることにより,関係が織り成す構造を通じて,データの価値を浮かび上がらせることが可能になる.関係を用いてそのような分析を可能にするアルゴリズムの開発を行った.さらに,ユーザが構築された関係から抽出される知識が妥当であるかどうかの判断を助けるためにインタラクティブ性,ユーザエクスペリエンスの商い視覚化をシステムが行う必要がある.そのような視覚化の一つのアルゴリズムとして,グラフの色付け手法を用いる手法の開発を行った.この成果は,電子情報通信学会の論文誌に掲載された.
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