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2008 年度 実績報告書

近代日本の医学・医療の国際的位置と地域におけるその政策的展開

研究課題

研究課題/領域番号 20800028
研究機関大阪大学

研究代表者

廣川 和花  大阪大学, 総合学術博物館, 助教 (10513096)

キーワード日本史 / 医療・福祉 / 感染症 / 社会医学 / ハンセン病 / 帝国医療 / 医学史 / 疾病史
研究概要

1.ハンセン病医学の史的展開の検証:大阪大学生命科学図書館・長野県立歴史館等にて調査を行い、本研究の対象時期の医学論文等収集を行った。その他の資料所蔵先からは、主に郵送による複写・図書館間協力サービスを利用して収集した。疫学調査・病理学・治療法・遺伝学などが相互に作用しながらハンセン病医学内でもテーマが細分化し、政策決定過程に関わってゆく経緯が明らかになりつつある。
2.海外のハンセン病医学研究:19世紀末〜20世紀初頭における諸外国のハンセン病医学の展開を明らかし、日本のハンセン病その他の疾病環境がどのように把握されていたかを位置づけるため、フィリピン・クリオン島Culion Museum and Archives、およびフィラデルフィアThe College of Physicians of Philadelphia歴史図書館で調査を実施した。前者では世界のハンセン病史関連資料を幅広く収集することができた。後者では形成初期の国際ハンセン病医学界の主要人物による著作・論文・書簡等、本研究にとって重要な基礎的データを収集した。
3.国内関連法制の調査:1908年・1931年の二度の画期における国内のハンセン病法制について、実際の運用のあり方を調べるため各都道府県の府県令の収集を継続中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 戦前・戦時期大阪におけるハンセン病者の処遇-大阪皮膚病研究所と大阪のハンセン病問題-2009

    • 著者名/発表者名
      廣川 和花
    • 雑誌名

      大阪の歴史 72

      ページ: 83-109

  • [学会発表] 書評 : 川越修・友部謙一編著『生命というリスク 20世紀社会の再生産戦略』2009

    • 著者名/発表者名
      廣川 和花
    • 学会等名
      医療・社会・環境研究会/科研費共同研究「日本の近代化と健康転換」
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2009-03-01
  • [学会発表] 書評 海原亮『近世医療の社会史』2008

    • 著者名/発表者名
      廣川 和花
    • 学会等名
      大阪歴史科学協議会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2008-12-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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