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2009 年度 実績報告書

近代日本の医学・医療の国際的位置と地域におけるその政策的展開

研究課題

研究課題/領域番号 20800028
研究機関大阪大学

研究代表者

廣川 和花  大阪大学, 総合学術博物館, 助教 (10513096)

キーワード日本史 / 医療・福祉 / 感染症 / 社会医学 / ハンセン病 / 帝国医療 / 医学史 / 疾病史
研究概要

1.国内関連法制の調査:20年度に引き続き、1908年・1931年の二度の画期における国内のハンセン病法制について、地域における具体的な法運用のあり方を調べるため各都道府県の府県令の収集を進めほぼすべての都道府県のデータを収集しデータベース化した。法令のタイプごとの分類を行い、ハンセン病者の処遇実態には国内においても地域的差異が大きいことを明らかにした。
2.海外調査による成果の活用:20年度に行ったフィリピンとアメリカでの海外調査により収集した資料を用い、本研究課題の主要なテーマである、欧米諸国をはじめとする海外のハンセン病医学の展開と各国のハンセン病法制について分析を進めた。これらの資料は従来ほとんど研究に活用されてこなかったものであるが、当初想定していた医学史の資料としてのみならず、当該期の日本の各種疾病の実態報告なども多く含んでおり、疾病史研究に新たな知見を加えるものであることが明らかになった。
3.近代日本のハンセン病医学史の構築と法制度への影響:海外・国内調査において収集した資料をもとに、4.の海外の状況とも照らし合わせてハンセン病医学史の整理を行った。日本のハンセン病医学の特質とハンセン病流行の実態を明らかにし、両者が法制度とその運用に与えた影響を具体的に指摘することが可能となった。
4.成果の公表:上記の成果は国際ワークショップ、論考等にて公表してきたほか、研究成果公開促進費による学術図書としての刊行を目指している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 特集 第四回交流集会の記録 <パネル2>共生の場としての療養所の"社会化"を実現するために2009

    • 著者名/発表者名
      遠藤隆久, ほか8名
    • 雑誌名

      ハンセン病市民学会年報 2008

      ページ: 40-77

  • [学会発表] ハンセン病という宿命-地域との共存と共生-2009

    • 著者名/発表者名
      廣川和花
    • 学会等名
      第377回みんぱくゼミナール
    • 発表場所
      国立民族学博物館
    • 年月日
      2009-10-17
  • [学会発表] The International Impact of the Prevalence of Leprosy on Colonialism and Japan in the Late 19th / Early 20th Century2009

    • 著者名/発表者名
      廣川和花
    • 学会等名
      シンガポール国立大学日本研究学科(国際交流基金後援)近世日本における「死」と「終焉」ワークショップ
    • 発表場所
      シンガポール国立大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 戦前日本のハンセン病医学概観 1890-1930年代2009

    • 著者名/発表者名
      廣川和花
    • 学会等名
      医療・社会・環境研究会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2009-07-25
  • [図書] ハンセン病図書館旧蔵書目録2010

    • 著者名/発表者名
      国立ハンセン病資料館
    • 総ページ数
      557
    • 出版者
      財団法人日本科学技術振興財団
  • [図書] 映画「大大阪観光」の世界-昭和12年のモダン都市-2009

    • 著者名/発表者名
      橋爪節也
    • 総ページ数
      94
    • 出版者
      大阪大学出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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