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2008 年度 実績報告書

心血管疾患のリスク低減を目的としたリン食事摂取基準の策定

研究課題

研究課題/領域番号 20800038
研究機関徳島大学

研究代表者

首藤 恵泉  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10512121)

キーワードリン / 酸化ストレス / 動脈硬化 / 心血管疾患
研究概要

我々はこれまでに、血管内皮細胞やラットにおいて高リン血症によるeNOSの不活化による内皮依存性血管弛緩因子(NO)産生抑制を、血管内皮細胞における高リン負荷実験において酸化ストレスが濃度と時間依存的に増加することを見出した。そこで、これらの結果がヒトにおいても同様であるか、またどの因子がより強く関与しているかを探索することを目的とした。
喫煙歴がなく、糖尿病や腎機能障害、心血管疾患などの既往のない健常男性16名を対象とし、二重盲検法交差比較試験で行った。試験食は、我々が行った高リン負荷試験(Nishida Y,et al.Kidney Int.2006;70:2141-2147)を参照した。対象者の身体所見(年齢、身長、体重、体脂肪率等)とFFQによる食物摂取頻度を調査した。試験は、早朝、試験食前空腹時、食後1、2、4時間後と翌早朝に、Flow-mediated dilation(FMD)測定、採血、採尿を行った。血清パラメーターとして、電解質(Na、K、C1、P、Ca)、動脈硬化関連因子(尿酸、TG、LDL-cho、HDL-cho)、糖代謝因子(インスリン、血糖値)、炎症マーカー(hs-CRP)は検査会社へ委託し測定した。リン代謝調節ホルモン(intact PTH、FGF23)、単球・マクロファージ遊走化因子(MCP-1)、酸化ストレスマーカー(8-isoprostane)、尿(P、Ca、NO、クレアチニン)はELISA法を用いて測定するためサンプルを凍結保存した。得られた%FMDと血清や尿中バイオマーカーの結果を、継時的な群間差、変化率、相互作用について多変量解析を用いて統計解析行う予定であり、健常人における食事性高リン血症による動脈硬化等の生活習慣病や心血管疾患のリスク低減に対する新規のバイオマーカーを同定し、適切な食事中のリン必要量もしくは摂取上限値を決定する。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Postprandial Hyperphosphatemia is a Novel Risk Factor for Cardiovascular Disease by Involving Endothelial Dysfunction2008

    • 著者名/発表者名
      Shuto E, et al
    • 雑誌名

      Journal of Bone Mineral Reseadch 23

      ページ: S355

    • 査読あり
  • [雑誌論文] リンの栄養学2008

    • 著者名/発表者名
      竹谷 豊 等
    • 雑誌名

      The Bone 22(6)

      ページ: 737-741

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高リン血症と心血管疾患2008

    • 著者名/発表者名
      首藤 恵泉 等
    • 雑誌名

      四国医学雑誌 64(3, 4)

      ページ: 114-116

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒトにおける食事性高リン負荷による血管内皮機能障害2009

    • 著者名/発表者名
      首藤恵泉
    • 学会等名
      第12回日本病態栄養学会年次学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20090110-20090111
  • [学会発表] 高リン負荷による血管内皮機能障害2008

    • 著者名/発表者名
      首藤恵泉
    • 学会等名
      第26回 日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20081029-20081031
  • [学会発表] Postprandial Hyperphosphatemia is a Novel Risk Factor for Cardiovascular Disease by Involving Endothelial Dysfunction2008

    • 著者名/発表者名
      Shuto E
    • 学会等名
      American Society of Bone and Mineral Research 30th ANNUAL MEETING
    • 発表場所
      Montreal, Quebec, Canada
    • 年月日
      20080912-20080916
  • [学会発表] 食後高リン血症は血管内皮機能障害を惹起し心血管疾患のリスクとなる2008

    • 著者名/発表者名
      首藤恵泉
    • 学会等名
      第55回栄養改善学会
    • 発表場所
      鎌倉
    • 年月日
      20080905-20080907
  • [学会発表] リン酸トランスポーターを介した血管内皮機能障害のメカニズム2008

    • 著者名/発表者名
      首藤 恵泉
    • 学会等名
      トランスポーター研究会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20080607-20080608
  • [学会発表] 高リン血症による血管内皮機能障害とその発生機序についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      首藤 恵泉
    • 学会等名
      第237回徳島医学会学術集会
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2008-08-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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