研究課題
アルゴリズム記述、問題解決、ソフトウェア開発のための自己説明型ソフトウェアコンポーネント(サイバーフィルム)の普及を図るため、現在までに開発されたライブラリを拡張し、自己説明型ソフトウェアコンポーネントデータベースを開発することが、本研究の目的であった。本年度はネットワーク流等のグラフアルゴリズム、木構造におけるアルゴリズム、計算幾何学に関する一部のアルゴリズムをコンポーネントとして実装した。実装したコンポーネントについてのユーザビリティテストの結果を分析した結果、改良点はあるものの本コンポーネントがプログラム開発や教育資料として有効であること、多くのアルゴリズムを記述できる表現力があることが実証された。また、コンポーネントを構成する部品のスキーマ定義などの一部のデータベース設計、それらを入力するサブシステムの設計・実装を行った。これらは、次年度にデータベースコンポーネントをWEB上で表示・操作するためのユーザインタフェース開発の基盤となる。データベース内のコンポーネントを指定するためのビジュアル言語開発については、コンポーネントのインタフェースである入力・出力の特徴を定義するためのビジュアル言語の言語構造を設計し、いくつかのアイコンを開発した。この言語は、アイコン言語によりコンポーネントの「意味」を指定することを可能とし、視覚的なクエリによるデータベース検索のみではなく、ソフトウェアコンポーネントのセキュリティ向上に有効である。本言語の形式的な言語仕様書の作成については計画通りに実施することができなかったため、次年度の研究計画に加えて実施する。
すべて 2009 2008
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Journal on Knowledge-Based Systems, Elsevier Science 22
ページ: 195--208