本研究は、超音波筋腱イメージング測定方法を開発し、異なるスポーツ競技選手のアキレス腱・膝蓋腱の形態特性(太さ・長さ)を明らかにすることである。本研究成果は、超音波筋腱映像を分析するソフトウエアを開発し、650名の競技スポーツ6年以上の経験を有する選手を対象に形態測定を実施した。その結果、水泳選手では左右差が見られず、比較的細い腱が観測され、逆に、槍投げや跳躍の陸上選手にのみ左右差として利き足のアキレス腱肥大が認められた。他の競技選手では左右差が認められず、非常に大きなストレスをかけているスポーツ競技においてのみ腱の特異的なトレーニング適応が起こっている可能性が示唆された。
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