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2008 年度 実績報告書

交代制勤務者の身体活動と心身の健康の実態に関する研究-経時的評価を用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 20800085
研究機関独立行政法人労働安全衛生総合研究所

研究代表者

東郷 史治  独立行政法人労働安全衛生総合研究所, 作業条件適応研究グループ, 研究員 (90455486)

キーワード身体活動 / 交代制勤務 / 眠気 / 疲労 / ストレス
研究概要

医療福祉系労働に従事する日勤者19名と夜勤をともなう交代制勤務者25名を対象とし、5週間にわたり、日々の身体活動、睡眠、疲労、ストレスを記録した。日勤時では、勤務時間帯(10:00-18:00)の歩数は交代制勤務者のほうが日勤者と比較して有意に多かった。一方、その後の非勤務時間帯(18:00-10:00)での総睡眠時間は日勤者と交代制勤務者で有意な差は認められなかった。両群ともに疲労とストレスの自覚レベルは勤務時間帯に増加し、非勤務時間帯には減少した。ただし日勤日の夕方では、交代制勤務者の両自覚レベルは日勤者より有意に高かった。眠気の自覚レベルは、日勤者では疲労やストレスの自覚レベルと同様に推移したが、交代制勤務者では日勤前後で有意な差は認められず、午前の眠気レベルは日勤者より有意に高かった。なお、勤務時間帯での歩数とひ日勤日の夕方での眠気および疲労との間には有意な正の相関か認められた。夜勤時では、勤務時間帯(18:00-10:00)の1時間あたりの歩数は、日勤時と差が認められなかった。眠気、疲労、ストレスの自覚レベルは、勤務時間帯に増加し、その後の非勤務時間帯(10:00-18:00)では減少しなかった。一方、非勤務時間帯での歩数とその後の夕方の眠気との間には有意な負の相関が認められた。以上より交代制勤務者において身体活動と眠気および疲労との関係は従事するシフトによって変わる可能性があることが示唆された。このことは交代制勤務者の心身の疾患の予防や改善のための有効策としての身体活動を検討する上で重要であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 交代制勤務に従事する介護労働者の身体活動と睡眠2009

    • 著者名/発表者名
      東郷史治
    • 学会等名
      第82回日本産業衛生学会
    • 発表場所
      福岡県福岡国際会議場(発表確定)
    • 年月日
      2009-05-22
  • [学会発表] 医療・介護施設従事者の交代制勤務が食生活・生活習慣に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      児玉俊明
    • 学会等名
      第63回日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      長崎県長崎ブリックホール(発表確定)
    • 年月日
      2009-05-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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