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2008 年度 実績報告書

環境の保全・活用における「物語」の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20810026
研究機関東北文化学園大学

研究代表者

太幡 英亮  東北文化学園大学, 科学技術学部, 助教 (00453366)

キーワード環境保全 / 環境活用 / 物語 / 意味 / 語り
研究概要

(1)既往研究レビュー
環境意識調査における物語論・環境経済学(吉岡ほか)、環境を語る民話や物語・民話の分析(松谷ほか)、自然保護のイデオロギーとしての民間伝承(櫻井ほか)、「物語り」概念の整理(長谷部ほか)、「語り」と「語り合い」概念の整理(呉ほか)、ナラティブ・ベイスド・メディスン(鈴木ほか)、環境哲学(尾関ほか)、現代の環境保護の物語の事例(鈴木ほか)、心理学と語り(河合ほか)といった関連多分野の文献レビューを行い、「環境と物語」を取り巻く問題を整理した。融合分野の研究においては、他分野の成果を統合しつつ研究の方向性を確認すること自体に意義があると考えられる。
(1)「物語」をもつ環境事例の収集と視察
平成20年6月に埼玉県狭山丘陵に点在する「トトロの森」を現地取材した。トトロのふるさと財団が保護している複数の緑地と、淵の森と呼ばれる東村山市の緑地の計5か所を視察し、物語を利用した環境保護の一例を確認した。こうした取り組みの分析は今後の課題である。
(2)「物語」の分析
環境と物語の関係について、アニメ映画「クラック」を題材にし、永く愛される一脚のイスとそれが持つ物語の関係に着目しながら分析を行った。これは、環境の物語研究の試行でもあり、身近な環境の一つであるイスに着目して、その物語と意味を分析する手法を展開するための試みである。
(3)学会学術誌への投稿及び学会大会での発表
日本建築学会大会において、「住環境における植栽の意味の分類-科学的又は物語的側面から-」と題して研究発表を行い、建築、都市計画分野をはじめ、特に、心理学の質的研究分野の研究者との討論を行うことができた点が、融合分野での研究の意義でもある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 住環境における植栽の意味の分類-科学的又は物語的側面から-2008

    • 著者名/発表者名
      太幡 英亮
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2008-09-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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