本研究では、ラオス・サヴァンナケート県における森林変化とその要因を検証するための重要な基礎データの整備を行った。画像の事前分類結果にもとづいて調査地点を選定し、コドラート法による毎木調査を行った。これによって得られた林相データにもとづいてトレーニングサンプルを選定し、ALOS/AVNIR-2衛星画像をオブジェクトベース法によって分類した。結果、県平野部の現在の典型的な森林タイプ分類を定義し、それらの分布を図化することが可能になった。これらのデータを土台にして、所属研究機関で所有するCorona衛星画像との重ねあわせが進むことで、将来的には研究において当初計画していた、森林破壊の規模と要因分析が可能になる。
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