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2009 年度 実績報告書

日本手話言語地図の作成研究

研究課題

研究課題/領域番号 20820010
研究機関筑波技術大学

研究代表者

大杉 豊  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (60451704)

キーワード言語学 / 手話 / 言語地図 / 方言
研究概要

日本における日本語の方言調査では国立国語研究所が設立以来取り組んでいる諸研究が知られているが、本研究は日本における手話言語についても同様に方言調査が可能か、言い換えれば手話言語の地域的分布及び年代的分布を表現する言語地図の作成が可能であるかを探求するものである。二年間の研究で手話言語地図のプロトタイプ(試作版)を製作し公開することを第一目的とした。
平成21年度は財団法人全日本ろうあ連盟傘下の47都道府県団体の協力を得て本調査を実施し、各都道府県より70歳代及び30歳代のろう者各1名(全国で合計94名)から、平成20年度に確定した30語【犬、猫、猿、鶏、卵、日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、寄宿舎、通学、体育、国語、旅行、日本、フランス、おじいさん、おばあさん、東、西、南、北、茶色、ピンク色、100円、300円、1000円】それぞれに対応する手話表現(映像データ)を得ることが出来た。この映像データを日本語で記述し、語彙ごとに手話表現の相違を分析して、その分布状況をまとめる作業を完了した。
この結果、日本の手話言語についても地域及び年代による分布がパターンをもって存在することが認められた。つまり、手話言語についても方言調査が可能であり、手話言語地図の作成も可能であることが実証された。
また、手話言語地図のデザインを検討し、プロトタイプ(試作版)をインターネットで一般公開することが出来た。この試作版は上述の30語について全国の各表現者の手話表現を映像で確認できるのみならず、分類パターンを色分けしたことにより、特定の語彙について70歳代と30歳代の分布状況を比較するのが容易にできるようになっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日本手話言語地図の作成に向けて2010

    • 著者名/発表者名
      大杉豊
    • 雑誌名

      月刊「言語」 Vol.38 No.8

      ページ: 50-59

  • [備考]

    • URL

      http://www.a.tsukuba-tech.ac.jp/ge/~osugi/jslmap

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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