研究課題
若手研究(スタートアップ)
本研究では、まず1940年代華北農村における農民の社会関係や価値観を分析した。ここでは、当時の華北農民の規範意識における「面子」観念の重要性を指摘した。つぎに内戦期の土地改革の資料を分析し、共産党のどのレベルの党員も「現実」の解釈権(農民が望んでいることは何か?など)を安定的に持っていたわけではないことを明らかにした。この理解を踏まえ、中国共産党の支配の正当性は、「もっとも正しく人民の意志を理解できる者」としての毛沢東に全面的に依拠していたとする仮説を立て、全国的学会で発表した。
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史林 6期(総116期)
ページ: 171-180