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2009 年度 実績報告書

トポロジカルな比較環境文学研究の確立―冷戦期の日米作家を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 20820040
研究機関明治大学

研究代表者

波戸岡 景太  明治大学, 理工学部, 講師 (90459991)

キーワード英米文学 / 比較文学 / 文学論
研究概要

本年度は、研究の深化および成果発表のため、論文作成と学会発表を中心に行った。アメリカと日本の、それぞれの「環境意識」というものを、「森」の表象を中心に比較する本研究は、純文学/サブカルチャー/表象芸術という垣根をとりはらい、環境文化論というまだ新しい理論の拡充に貢献した。なかでも、学会発表を行った「日本の森のあいまいな私」では、ポストモダンという概念が、いかに日本の環境文学に接続しうるか、また、接続しうるとしたらいかに広範囲のジャンル横断的な批評的視座が持ちうるか、ということを検討した。純文学、アニメ、ライトノベルというジャンル横断の本発表は、日米の日本文学者(立教およびコロンビア大)との活発な議論につながった。なお、これは次年度である22年度内に、活字化される。
同時に、これらの日本環境表象文化研究を、本研究の「比較環境文化論」へと発展接続させるべく、ネット上に設けたサイトでは、大江健三郎論からアメリカのビート世代の接点を論じ、そしてトマス・ピンチョンの想像力へとつながる議論を、継続的に報告している。ここでは、研究実施計画のもうひとつの肝である、「虚構の森」と「現実の森」の視覚的な比較を、ネットならではの図像・地図へのリンクを充実させることにより、研究成果をより分かりやすく、一般レベルの理解をも促進するものとなっている。そして、本研究の「トポロジカルな比較環境文化論」は、これらネット上での議論・報告をふまえた上で、最終的には来年度以降の研究論文として発表されていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の森のあいまいな私2010

    • 著者名/発表者名
      波戸岡景太
    • 雑誌名

      水声社『水声通信』 未定(近日刊行決定)

  • [学会発表] 日本の森のあいまいな「私」:大江文学から、宮崎アニメ、『ひぐらしのなく頃に』まで2010

    • 著者名/発表者名
      波戸岡景太
    • 学会等名
      立教大学国際シンポジウム
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2010-01-10
  • [備考]

    • URL

      http://kaken-hokoku.blogspot.com/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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