研究課題
若手研究(スタートアップ)
本研究は、プラトンの中期対話篇(特に『国家』)における教育思想がどのような哲学的背景のもとで展開されたのかについて、その一端を解明した。プラトンの心の理論(魂の三区分説)は、理性を真の自己、気概を社会的自己の形成を担うものとして構築されていること、またこの位相の違いがイデア論の前提となる知識と思わくという認識論上の差異につながり、彼の教育思想の哲学的背景を形成していることが本研究で明らかになった。
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哲學論集 56
ページ: 19-32