研究課題
若手研究(スタートアップ)
中国の明代末期に流行した、当時の口語を元にした文体で書かれた『古今小説』『警世通言』『醒世恒言』という短篇小説集がある。その明代を舞台にした物語を分析して、それぞれの小説集の特徴を指摘した。『警世通言』には明代を舞台にした物語が12篇あり、そのうちの9篇が江南地域と強い関わりが見られ、この傾向はほかの小説にはない。また明代の科挙を題材にした物語で比較すると、それぞれに独特の特徴が見られる。3つの小説集は一つのシリーズと見なされてきたが、その編纂意図には相違があることが分かる。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
立命館文学 615号
ページ: 18-37