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2008 年度 実績報告書

原価改善と全社的利益管理の結合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20830005
研究機関小樽商科大学

研究代表者

前田 陽  小樽商科大学, 商学部, 准教授 (30451454)

キーワード原価管理 / 原価改善 / 管理会計 / 利益管理 / 会計学 / 原価管理意識 / 自律的組織
研究概要

本研究の目的は、全社的な利益管理と、それぞれの製造現場で実施される原価管理との結びつきを検討するものである。平成20年度は、本研究の一部成果を「原価改善と利益管理」として日本会計研究学会第67回全国大会で報告した。本研究報告では、トヨタ自動車においては、1950年の経営危機の際に、経理部門が行なった経理規定の整備が製造部門をはじめ全社内に原価低減意識を植え付けたこと。他の要因とともにそれも一因となって、経理部門が伝統的な標準原価計算に基づく原価管理を実施するよりも前に、製造現場において原価改善のシステムが生み出されたこと。その結果、製造現場の管理は製造部門に委ねられ、経理部門と棲み分けられるようになったこと。そして、経理部門は原価改善に沿う形の利益管理システムを構築せざるを得なくなったことを明らかにした。すなわち、本研究報告は、管理会計システムを通じて、製造部門の現場組織の自律化が促された可能性があることを指摘した点において意義がある。しかしながら、全社的な予算管理システムと原価低減システムとの結びつきについては、まだ具体的な論及には至っておらず、これを明らかにすることが次年度における研究の課題となっている。本研究報告および次年度の研究のため、本年度は文献研究を中心に行ない、文献・資料については十分に収集した。だが、文献・資料から得られる情報やデータは限られている。そのため、次年度以降はヒアリング調査を中心に研究を進めていき、本研究の目的を遂行する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 原価改善と利益管理2008

    • 著者名/発表者名
      前田陽
    • 学会等名
      日本会計研究学会
    • 発表場所
      立教大学池袋キャンパス10号館X104番教室
    • 年月日
      2008-09-09

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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