★研究目的 本研究は、アジアの伝統音楽の代表例としてインドネシアのガムランを取り上げ、現地での伝承および学習方法に基づき、日本の学校教育にガムランを導入する上で重要と思われる視点を提示し、教員養成における教材開発を行うことを目的とする。 ★平成20年度研究内容 第1年次は、現地及び日本でのガムランの現状調査を行うと共に、楽器を購入し、ガムラン実習を始めるための準備を行った。 (1) 文献調査を行い、ガムランの伝承・学習法に関する基礎的な研究を行った。 (2) 2009年1月4日〜15日にかけて、インドネシアにて以下の海外調査を行った。 ・バリ島にて観光用のガムランの実態調査を行うと共に、CDや文献等の資料収集。 ・西ジャワ州バンドウン市のインドネシア国立芸術大学バンドゥン校の見学と図書館における文献収集、教官との討論。ガムラン・ドゥグンの実技レッスン&教授法についての実習。 バンドゥン市の書店、CD店を視察し、文献および視聴覚資料を収集。 (3) 現地調査の情報整理とフィールドノーツの整理を行った。 (4) ガムランの教材化の実践 ・1月26日(月)に岩手大学教育学部附属小学校5/6年複式クラスで、木琴・鉄琴等の代用楽器によるガムランの実験授業を行い、方法論の開発に大きな成果がみられた。 ・3月14日(土)日本学校音楽教育実践学会東北支部例会において、「スンダ(西ジャワ)のガムラン・ドゥグン」のワークショップを行い、ガムランの教材化のポイントを示し、討論を行った.
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