• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

一般均衡における資産価格に不動産と人的資本が与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 20830018
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 二郎  東京大学, 大学院・経済学研究科, 講師 (80466812)

キーワード不動産価格 / 予測可能性 / 価格相関 / リスク・プレミアム
研究概要

本研究は、土地供給弾力性および消費選択特性が資産クラスの価格相関、資産選択、およびリスク・プレミアムにおよぼす影響について研究を進めることを目的としている.
当該年度は、当初は研究計画に沿った研究実施を予定していたが,本研究のこれまでの成果等に基づき米ペンシルベニア州立大学より招聘をうけ,7月末で現行所属機関(東京大学)を退職する運びとなった。今後も研究自体は遂行する予定であるが,科研費の残額を返還する必要があるため,平成21年7月までの実績を報告するものである。
7月までの短い期間ではあったが,精力的に研究を推進し,8件の雑誌論文公表と5件の学会発表を行った.また、論文一編を国際学術誌へ投稿した。特に、"International Conference on the US Economy, Policy Research Institute of the Ministry of Finance, Japan"では資産価格特性に関する研究に基づく発表を,住宅経済研究会では住宅を考慮した効用関数の推計結果に関する発表を,資産評価政策学会ではJ-REITデータに基づく家計の資産選択問題に関する発表を,東京都不動産鑑定士協会研研究研修委員会では取引価格データを利用した資産選択の研究についての発表を,日本ファイナンス学会においては不動産を本格的に組み込んだ金融研究についてのレビューを,それぞれ行った.
また理論研究及び実証研究をさらに深化させており、そのために必要なコンピュータソフトウェア(Mathematica)、参考図書(和書および洋書)、データベース(TOREIT Property Database)等を購入した。理論的には、非対称の資本調整費用の導入、投資家の社会的責任投資選好の導入,数値解析及びカリブレーションによる定量分析を、実証的には先進国の株価及び住宅価格データの精査、J-REITの投資口価格及び投資不動産の詳細データの精査,家計の資産保有・住宅賃料・賃金・土地利用規制等のデータ収集である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 不動産価格指数の利用価値2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 雑誌名

      日本経済研究所月報 2009年4月

      ページ: 32-37

  • [雑誌論文] 金融危機の論点と証券化・デリバティブの将来2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 雑誌名

      都市住宅学 65号, SPRING

      ページ: 20-25

  • [雑誌論文] 大振れする資産価格はバブルや非効率性の証しか2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 雑誌名

      日本経済研究所月報 2009年5月

      ページ: 24-30

  • [雑誌論文] 『環境不動産』の経済価値2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 雑誌名

      日本経済研究所月報 2009年6月

      ページ: 24-29

  • [雑誌論文] 『環境不動産』の経済価値推計の課題2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 雑誌名

      日本経済研究所月報 2009年7月

      ページ: 24-27

  • [雑誌論文] 社会的責任投資の収益性:理論的整理2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 雑誌名

      日本経済研究所月報 2009年8月

      ページ: 24-31

  • [学会発表] 不動産金融の研究観望2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 学会等名
      日本ファイナンス学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-27
  • [学会発表] 不動産取引価格データを活用した環境不動産価値評価2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 学会等名
      東京都不動産鑑定士協会研研究研修委員会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-14
  • [学会発表] Jリート市場再生のための課題(シンポジウム)2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 学会等名
      資産評価政策学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-06-27
  • [学会発表] Reconciling Micro and Macro Estimates of Substitution Between Housing and Non-Housing Consumption2009

    • 著者名/発表者名
      吉田二郎
    • 学会等名
      日本住宅総合センター 住宅経済研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-05-25

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi