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2009 年度 実績報告書

情報通信技術利用が社会生活に与える影響に関するマルチレベル分析による実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20830021
研究機関東京大学

研究代表者

北村 智  東京大学, 大学院・情報学環, 特任助教 (40511960)

キーワードインターネット / デジタルデバイド / 地域共同体 / 社会関係資本 / ICTs
研究概要

本研究では、情報通信技術の利用が社会生活に対して与える影響について、マルチレベル分析の手法を用いることで、マクロレベルの情報通信技術の普及状況の要因を加味したミクロレベルの分析を行うことで、マクロ、ミクロの両側面を考慮した知見を提出することを試みた。平成21年は平成20年度の研究の成果をもとに、研究課題に取り組んだ。まず、各都道府県における人口、人口密度、インターネット普及率などのマクロレベルの変数と、インターネット利用時間、電子メール利用量、インターネットからの情報取得行動などの個人の情報通信技術利用行動に関する変数の関係を分析した。分析の結果、パソコンを通じたインターネットの都道府県レベルの普及率に関しては、ウェブの閲覧時間やインターネットからの情報取得行動を促進させる傾向がある一方で、携帯電話を通じたインターネットの都道府県レベルの普及率に関しては、携帯メール利用量を増加させる傾向があるという結果が得られた。また、インターネット利用と都道府県レベルのインターネット普及率、個人の心理的変数の関係を検討した結果、携帯電話を通じたインターネット利用が普及した地域では携帯メール利用が私生活主義的価値観を高める可能性があることが示唆された。これらの成果は部分的に学会発表、学会誌論文を通じて公表した。また、平成20年度に行った階層的データを取り扱える統計的分析手法を検討した成果を取りまとめ、他領域においてではあるが、成果を論文として公表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 協調学習研究における理論的関心と分析方法の整合性:階層的データを扱う統計的分析手法の整理2010

    • 著者名/発表者名
      北村智
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 33(3)

      ページ: 343-352

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インターネット利用と政治的有効性感覚、政治的関心の関係性に関する検討2010

    • 著者名/発表者名
      北村智
    • 雑誌名

      社会情報学研究 14(2)(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ネット動画視聴, 周囲のネット利用者環境, ワンセグテレビがテレビ視聴時間に及ぼす影響-2009年全国情報行動調査より-2010

    • 著者名/発表者名
      橋元良明, 北村智, 吉田暁生
    • 雑誌名

      東京大学大学院情報学環 情報学研究 調査研究編 26

      ページ: 1-26

  • [学会発表] 都道府県におけるインターネット普及率とインターネット利用行動2009

    • 著者名/発表者名
      北村智
    • 学会等名
      2009年日本社会情報学会(JSIS&JASI)合同大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      2009-09-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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