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2008 年度 実績報告書

ラオス少数民族間の教育普及格差・不平等が貧困をもたらす要因の社会経済学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 20830023
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

瀧田 修一  お茶の水女子大学, 人間発達教育研究センター, リサーチフェロー (00510033)

キーワード教育開発 / 教育経済学 / ラオス / 国際協力
研究概要

最貧国の1つであるラオス人民民主共和国(以下ラオス)において、特にその最貧困郡では、少数民族における教育アクセスへの不平等、教育普及、特に基礎教育普及格差が、その地域における貧困問題へと繋がる、「貧困の悪循環」を形成していることが想定される。そのような背景を鑑み、本研究の目的は、ラオスの多様なエスニシティの関係と国民統合の関係、国民統合の達成過程で生じる葛藤とその課題の解決における教育の役割を常に念頭におきつつ、第1にそのような多様な民族・言語・宗教・文化を反映したラオス教育の実情を明らかにする事、第2にラオスの基礎教育分野においてエスニックグループ間にどのような教育格差が生じているのかその実態、またどのような要因がその格差をもたらしているか、現地調査により実証的に明らかにする事、第3に、それらの教育普及格差・不平等が同地においてどのような貧困(経済的貧困と人間開発的貧困)をもたらしているのか、そして第4にその道程と要因を実証分析から明らかにすることである。
平成20年度の研究計画では、少数民族における教育普及格差と貧困(所得貧困に加え人間開発的貧困)との関係性に注目する。世界的な実証研究の傾向から見ても、識字率や就学率といった教育指標や乳幼児死亡率、安全な水へのアクセス等の保健指標の改善と貧困削減に有意な相関性があるとされることから、まず、調査地における人間開発的貧困の度合いを相対的に比較することを試みる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Education Development and Economic Growth : An Investigation Using Simultaneous Equation Models2009

    • 著者名/発表者名
      Shuichi TAKITA
    • 雑誌名

      PROCEEDINGS SELECTED PAPERS 5

      ページ: 65-74

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ラオスにおける高等教育改革の現状と課題-教育機会拡大の動向を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      瀧田 修一
    • 雑誌名

      大学教育研究 17

      ページ: 1-30

  • [学会発表] ラオスにおける前期中等教育拡大政策の分析-地方における実証分析からの現状と課題-2008

    • 著者名/発表者名
      瀧田修一
    • 学会等名
      日本教育社会学会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] ラオスにおける教育制度改革と就学行動についての一考察-初等教育普遍化と中等教育拡大に向けて-2008

    • 著者名/発表者名
      瀧田修一
    • 学会等名
      日本比較教育学会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20080600
  • [図書] 途上国における基礎教育支援の実践と展開(下巻)2008

    • 著者名/発表者名
      廣里 恭史
    • 総ページ数
      185-216
    • 出版者
      学文社
  • [備考]

    • URL

      http://ocha-gaps-gcoe.com/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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