研究課題
若手研究(スタートアップ)
本研究は、中国国民政府が日本政治をどのように分析し、最終的に日中戦争を決意するに至ったのかを、中国駐日公使館を対象として、実証的に検討するものである。本研究の結果、(1)駐日公使らは軍部を含む日本政界の上層部は中国との和平を望んでいるとの情報を本国へ送り続けたこと、(2)その情報に基づき、中国側が日本の外務省と共に平和攻勢に出た結果、かえって日本軍部を硬化させ、和平の可能性を大きく狭めてしまったこと、が主に明らかとなった。
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