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2008 年度 実績報告書

利益団体と保守政党の戦後史-日本遺族会の実証研究-

研究課題

研究課題/領域番号 20830093
研究機関東海大学

研究代表者

奥 健太郎  東海大学, 政治経済学部, 講師 (10512634)

キーワード日本遺族会 / 利益団体 / 圧力団体 / 慰霊 / 公務扶助料 / 戦後補償 / 軍人恩給 / 恩給団体
研究概要

平成20年度は資料収集が主たる作業となったが、その概要は以下の通りである。
第一に、日本遺族会の機関誌である『日本遺族通信』の昭和24年から55年までの記事を通読し、重要な情報をカードに記載していった。一見、地味な作業であるが、この作業が、遺族会の構造と動態ならびにその変化を理解する上で最も役立った。
第二に、遺族会のメンバーに対するインタビューを行った。今年度インタビューを行ったのは、藤田美栄氏(日本遺族会元婦人部長)、板垣正氏(日本遺族会元事務局長、元参議院議員)他4名の方々である。
第三に、遺族会にまつわる様々な統計的データの収集を行った。遺族会の場合、公務扶助料(旧軍人遺族に支払われる年金)の受給者のデータが重要となってくるので、特にこれを精力的に収集した。今後、このデータを全国区選挙の遺族会候補者の獲得票と照合させながら、分析を進める予定である。
第四に、遺族会各県都道府県支部が発行した文献の網羅的調査を行った。これにより遺族会の多様な姿が明らかになり、また遺族会員の寄稿文を通覧することにより、会員の認識枠組みや遺族会発展をもたらした様々な要因を発見できた。今後、地方の実情と中央の動向を関連させながら、遺族会の実像を立体的に分析していく予定である。
第五に、遺族会に関連する重要人物(会長、常務理事、遺族会と関連の深い国会議員で、ほどんどは物故者)の旧蔵資料の現状を調べるため、これらの人物の遺族調査、ならびに問い合わせを行った。新史料が発掘できれば、研究の水準は飛躍的に高まるが、現在のところ新たな個人資料は発掘できていない。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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