研究課題
化石燃料やバイオマスの燃焼で発生する煤粒子は太陽放射を効率的に吸収することにより、CO2の次に大きな正の放射強制力を持つ物質である。煤粒子の光学特性は形状に依存するため、煤粒子の形状を計測する技術を開発することはその放射強制力を定量評価するうえで重要である。これまでに煤粒子の形状の観測は電子顕微鏡写真に依存してきたが、この方法では大気観測に必要なリアルタイムの計測をすることはできない。本研究の成果は、単一粒子ごとの白熱光の方向依存性を計測することにより、リアルタイムで煤粒子の形状を分類できる計測原理を初めて示したことである。この成果はMoteki et al.2009としてJournal of Aerosol Science誌に出版された。そのほかにも、H21年度、研究代表者はエアロゾルの光学特性を計測する原理に関連した重要な論文を3件、査読付き国際誌に出版している。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)
Journal of Aerosol Science 41
ページ: 401-412
ページ: 513-521
Aerosol Science and Technology 44(印刷中, 掲載確定)
Journal of Aerosol Science 40
ページ: 790-801