研究概要 |
本年度はFano指数が比較的大きい3次元複素Fano多様体について研究を進めてきた。特に、Magmaというソフトを用いて具体的な例を構成することと、予想の帰路を調べることを行った。この他、kent大学のGavin氏の協力を得て、氏のHP上で公開している3次元複素Fano多様体のデータベース作成に関して、プログラミング上のバグの修正ならびに改良を行った。引き続きFano指数が2や3の結果についてもデータベース化したいと考えている。 また、10月20日から24日まで、城崎大会議館において、主に代数幾何の観点から研究打ち合わせを行った。12月15日から19日まで、東京大学で国際研究集会に参加した。ここでは、共著者であるReid, Brown氏らと活発な議論を展開する機会を得た。また、申請者の研究結果がBown氏の講演で紹介されている。更に高木氏の3次元Q-Fano多様体の講演で紹介された新しい結果は、大変有用であった。 1月19日から23日まで、東京大学で国際研究集会に参加し、最新の情報を得ることができた。 3月27日から29日まで、日本数学会2009年度年会に参加し、代数幾何の関連する研究者と幅広く情報交換し研究連絡を行った。 更に、関連する数学書籍や雑誌などを購入した。
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