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2008 年度 実績報告書

酸化物トランジスタの電界誘起金属相

研究課題

研究課題/領域番号 20840029
研究機関大阪大学

研究代表者

中村 浩之  大阪大学, 基礎工学研究科, 特任助教 (90506445)

キーワード酸化物 / トランジスタ / 酸化物エレクトロニクス / 弱局在 / 反局在 / スピントロニクス / FET
研究概要

酸化物表面に電界誘起の擬二次元電子状態を作製し、その物性を評価することが本研究の主目的である。今年度はペロブスカイト型酸化物であるKTa03からなるトランジスタを作製し、室温から2Kまでのトランジスタ動作をはじめて観測した。表面に誘起された電子相は低温で500cm2/Vs程度の移動度を示し、酸化物からなるトランジスタとしては非常に高移動度である。この新規の擬二次元電子相の磁気抵抗を調べたところ、弱磁場の領域で顕著な正の磁気抵抗を観測した。これは、磁気抵抗の大きさや形状などから、通常負の磁気抵抗を示す弱局在現象が、スピン軌道相互作用の効果でその符号を反転したものと考えられる。さらに、この正の磁気抵抗の大きさはゲート電界で制御できることが分かった。このことはスピン軌道相互作用がゲートで制御できることを示しており、KTa03はスピンを電場で制御するスピントロニクス材料としての可能性を持つことが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] KTaO3の電界効果2009

    • 著者名/発表者名
      中村 浩之
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-03-27

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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