恒星の長期的変動を検出するため、有史以来の天文書を調査し、観測記録の抽出及びデータの解析を行った。まず天体の同定と観測精度を調べるため、天体の座標データの解析を行った。星図に関しては、座標値が数値化されていない上、投影法が定かでなかったため、現在の観測結果と単純に比較することが難しく、精度を算出することができなかった。星表は、誤植を含んでいるものもあるが、現在確認できない天体が記録されていた。これはまだ知られていない変光星や超新星や新星、彗星などの突発現象である可能性がある。恒星の等級についても、数百年に亘る等級変化を検出することができた。
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