原子力機構関西光科学研究所ではマイクロトロン電子加速器によって150MeVまで加速された電子ビームとNd:YAGレーザーとを用いて逆コンプトン散乱による逆コンプトン散乱X線源開発を実施している。発生するX線のエネルギーは最大400keVであり、この光源は原子核研究にも利用できる。本研究では、レーザーとの衝突点における電子ビームスポットの集束向上を実施することでX線強度の増大させ、原子核研究への実用光源開発を進めた。本研究の結果、これまでの結果と比較して10倍の強度増大を達成した。今後、さらにビームスタディを実施することで実用X線光源を目指す。
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