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2008 年度 実績報告書

水中原子移動ラジカル重合による糖鎖高分子合成を用いる微粒子表面の高密度糖鎖被覆

研究課題

研究課題/領域番号 20850005
研究機関千葉大学

研究代表者

桑折 道済  千葉大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80512376)

キーワード糖鎖高分子 / 原子移動ラジカル重合 / 高分子微粒子 / 表面修飾 / リビング重合
研究概要

糖鎖機能をより積極的に解明・利用していくにあたっては、界面への高密度な糖鎖高分子の集積化が求められる。高分子微粒子は取り扱いが容易で、大きな表面積(=界面)を有するにも関らず、その表面上への糖鎖高分子の集積化はあまり検討されてこなかった。本研究では、高分子微粒子表面上で、水中での原子移動ラジカル重合法(水中ATRP法)により糖鎖高分子を調製する「糖鎖高分子被覆微粒子」の簡便な調製法の開発を目的とし実験を行った。
H20年度研究においては、水中ATRP法に適応可能なスルホンアミド基含有のスチレン型糖鎖モノマーのライブラリーを新たに調製し、まず水中での会合挙動について検討した。その結果、合成した糖鎖モノマーは水中でミセル形成能を有することが確かめられた。また、実際に水中でのATRPにより重合挙動を検討した結果、リビング的に重合が進行することが分かった。
表面を高分子微粒子で被覆するために、微粒子表面にリビング重合開始基を導入し、マクロモノマー型高分子微粒子を作製した。作製した微粒子表面から水中でATRP法により重合を行い、DLS、NMR、IR、SEMにより測定を行った結果、微粒子表面に数十nm程度の糖鎖高分子の膜が形成されていることが示された。またヘテロ凝集法により作製した異型粒子表面からの糖鎖高分子層の形成も可能であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] コア粒子表面からのATRPにより構築したシェル層を反応場とする複合粒子の調製2008

    • 著者名/発表者名
      柏倉拓也, ら
    • 学会等名
      第15回高分子ミクロスフェア討論会
    • 発表場所
      神戸大学百年記念館(神大会館)六甲ホール
    • 年月日
      20081112-20081114
  • [学会発表] ヘテロ凝集により調製したコア-シェル型粒子をシード粒子に用いたシード重合2008

    • 著者名/発表者名
      鎌田剛忠, ら
    • 学会等名
      第15回高分子ミクロスフェア討論会
    • 発表場所
      神戸大学百年記念館(神大会館)六甲ホール
    • 年月日
      20081112-20081114
  • [学会発表] 原子移動ラジカル重合によりコア粒子表面に構築したシェル層へのシリカ堆積による複合粒子の合成2008

    • 著者名/発表者名
      柏倉拓也, ら
    • 学会等名
      第57回高分子討論会
    • 発表場所
      大阪市立大学 杉本キャンパス
    • 年月日
      20080924-20080926
  • [学会発表] 水中での原子移動ラジカル重合による糖鎖高分子の合成および微粒子表面修飾技術への適応2008

    • 著者名/発表者名
      桑折道済, ら
    • 学会等名
      第57回高分子討論会
    • 発表場所
      大阪市立大学 杉本キャンパス
    • 年月日
      20080924-20080926

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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