• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

戸建住宅管理の継続性に着目した居住者の安心感の生成構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20860060
研究機関香川大学

研究代表者

伊丹 絵美子  香川大学, 工学部, 講師 (00509119)

キーワード住宅管理 / 戸建住宅 / リフォーム工事 / 安心 / 建築工事業者 / 信頼
研究概要

本研究は,戸建住宅の住宅管理の際の安心感への影響要因を探り、住宅管理の適正化への基礎的知見を得るものである。本年度は、まず、建築学と社会心理学分野における既往研究への文献調査と居住者へのヒアリングによる予備調査の結果をあわせて、建築工事業者(以下、業者)への信頼感とリフォーム工事の際の安心感への影響要因を整理した。そして、その仮説を元に作成したアンケート調査を、新興住宅地と旧集落とが南北に分かれて存在する高松市国分寺町の郊外住宅地の居住者を対象に実施した。旧集落の方が地縁・血縁による人々の結びつきや、かつての「出入りの大工」のような業者とのつきあいが現存すると推察される。その違いやそれに伴う安心感のへの影響要因を探るために同町を調査対象地とした。
その結果、旧集落の方が業者との継続関係を持つ、あるいは、継続関係を望む傾向があることが確認され、統計上も有意であった。また、リフォーム工事の際の安心感の影響要因として、「工事への理解」、「工事を担保する仕組み」、「業者の専門家としての能力」、「業者との付き合いや身近さ」の計4つの因子が抽出された。「工事へ理解」の寄与率が突出して高い。リフォーム工事の際に居住者が安心するためには、居住者が理解に向け自助努力することと共に、事業者の適切な説明・コミュニケーションが大切だといえる。また、居住者の属性別に因子得点の平均値を算出し、クロス集計を行った。その結果、旧集落では「業者との付き合いや身近さ」が、新興住宅地では「工事を担保する仕組み」の影響が強い。旧集落では業者への信頼が、新興住宅地では業者との信頼関係に変わる保証、第三者の関与が、リフォーム工事の際の安心感を生み出すことがわかった。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 戸建住宅居住者のリフォーム工事の際の安心感の生成要因-旧集落と新興住宅地の比較-2010

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術梗概集 F-1(発表予定)

  • [雑誌論文] 戸建住宅居住者による耐震化の必要性の認識への影響要因2010

    • 著者名/発表者名
      西岡尚子
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術梗概集 F-1(発表予定)

  • [雑誌論文] 現住宅の施工者と戸建住宅居住者の取り組みと両者の継続関係-住宅管理における安心感に関する研究-2009

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 雑誌名

      日本建築学会四国支部研究報告集

      ページ: 117-118

  • [雑誌論文] 現住宅の施工者と戸建住宅居住者の取り組みと両者の継続関係-住宅管理における安心感に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術梗概集 F-1

      ページ: 1333-1334

  • [雑誌論文] 戸建住宅のリフォーム工事と耐震改修の同時施工について2009

    • 著者名/発表者名
      西岡尚子
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術梗概集 F-1

      ページ: 1331-1332

  • [雑誌論文] 戸建住宅居住者の現住宅の施工者との継続関係とリフォーム工事における不安日本建築学2009

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 雑誌名

      会住宅系論文報告会論文集4

      ページ: 225-260

    • 査読あり
  • [学会発表] 戸建住宅居住者のリフォーム工事の際の安心感の生成要因-旧集落と新興住宅地の比較-2010

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 学会等名
      2010年度日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)(確認済)
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 戸建住宅居住者による耐震化の必要性の認識への影響要因2010

    • 著者名/発表者名
      西岡尚子
    • 学会等名
      2010年度日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学(富由県)(確認済)
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 戸建住宅のリフォーム工事と耐震改修の同時施工について2009

    • 著者名/発表者名
      西岡尚子
    • 学会等名
      2009年度日本建築学会大会
    • 発表場所
      東北工業大学(宮城県)
    • 年月日
      2009-08-28
  • [学会発表] 現住宅の施工者と戸建住宅居住者の取り組みと両者の継続関係-住宅管理における安心感に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 学会等名
      2009年度日本建築学会大会
    • 発表場所
      東北工業大学(宮城県)
    • 年月日
      2009-08-27
  • [学会発表] 現住宅の施工者と戸建住宅居住者の取り組みと両者の継続関係-住宅管理における安心感に関する研究-2009

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 学会等名
      2009年度日本建築学会四国支部研究発表会
    • 発表場所
      高知工科大学(高知県)
    • 年月日
      2009-05-16
  • [学会発表] 戸建住宅居住者の現住宅の施工者との継続関係とリフォーム工事における不安2008

    • 著者名/発表者名
      伊丹絵美子
    • 学会等名
      日本建築学会住宅系論文報告会
    • 発表場所
      建築会館(東京都)
    • 年月日
      2008-12-06

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi