原水には酸性廃水である焼酎蒸留粕廃水を用い、メタン発酵する際にアルカリ剤が不必要な運転方法を確立することを目的として実験を行った。酸性廃水に芋、麦焼酎蒸留廃水を用い、メタン生成菌の至適pHの範囲であるpH6.5に上昇させるために必要なアルカリ度は単位COD当たり(1kgCOD)0.08~0.12kgCaCO_3が必要であった。各廃水をメタン発酵することにより、除去COD当たり約0.1~0.2kgCaCO_3のアルカリ度が生成されることが分かり、多点分散供給を行うことにより、原水に添加するアルカリ剤を削減可能なことが分かった。
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