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2008 年度 実績報告書

高感度レーザー吸収分光法のアーク加熱風洞への適用

研究課題

研究課題/領域番号 20860097
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

高柳 大樹  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発本部流体グループ, 研究員 (70513422)

キーワード計測工学 / 高エンタルピー / 分光診断 / 吸収分光 / アーク加熱風洞
研究概要

宇宙往還機や再突入機の熱防御システムを開発するために模擬する高エンタルピー気流を生成する必要がある,この高エンタルピー気流の生成にはアーク加熱風洞、誘導加熱風洞がよく用いられているが,これらの風洞により生成された気流は熱化学非平衡であるため気流の諸特性は正確にわかっていない.近年このような高エンタルピー流を診断するために非接触な分光測定,特に発光分光法やレーザー誘起蛍光法が行われており,気流中の並進,回転,振動,電子励起温度が明らかにされつつある.そこで本研究では高感度レーザー吸収分光法として近年着目されているキャビティエンハンスト法を宇宙航空研究開発機構調布航空宇宙センターに設置されている大型アーク加熱風洞に適用し,気流の並進温度,数密度を測定することを目的としている.そのために昨年度は真空チェンバー両側のフランジにブリュースター窓を取り付け,その外側に一対の高反射ミラーを固定することによって高反射ミラーを真空チェンバー外部に設置したままキャビティエンハンスト法を適用できる系を構築した.しかしながら酸素原子による吸収信号を取得することはできなかった.その原因としては次のような原因のため感度が十分でなかったことが考えられ,今年度これらの問題点を改善する系を構築するための知見が得られた.
(1)反射ミラーとして誘電体ミラーを用いたため,ミラーにおけるレーザー光の損失が大きかった.
(2)ポンプや電源等の振動によってサイドバンドが大きくなってしまった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Arc Wind Tunnel Flow Diagnostics by Cavity Enhanced Absorption Spectroscopy2009

    • 著者名/発表者名
      高柳大樹, 他4名
    • 雑誌名

      AIAA Journal Vol. 47, No. 5(掲載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] アーク風洞気流における微量酸素原子に対する温度分布測定2008

    • 著者名/発表者名
      高柳大樹, 他4名
    • 学会等名
      第40回流体力学講演会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-06-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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