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2008 年度 実績報告書

セロトニン合成酵素Tphd2の体軸形成における役割

研究課題

研究課題/領域番号 20870024
研究機関京都大学

研究代表者

前川 真吾  京都大学, 情報学研究科, 助教 (30467401)

キーワード胚発生 / セロトニン / 形態形成
研究概要

脊椎動物の胚発生過程を特徴付けるオーガナイザーの機能解明は発生生物学上の大目標といえる。これまで多くの研究が行われ、様々な知見は蓄積しているものの完全に解明されたとは言いがたい。オーガナイザーの機能解明を目指して、申請者は新規オーガナイザー因子としてtphd2遺伝子を同定した。驚くべきことにtphd2遺伝子は神経伝達物質セロトニンの生合成経路での律速酵素tryptophan hydroxylase(以下、TPH)をコードしていた。現在までに阻害剤やアンチセンスオリゴを用いたtphd2遺伝子の機能阻害の結果、原腸胚期における腹側から背側への細胞移動(Convergence and Extension,以下、CE)に異常が認められている。本研究はtphd2遺伝子の胚発生過程での新規機能の解明をゴールとする。
今年度の成果としてはセロトニン合成酵素Tphd2の阻害剤および抗うつ剤(SSRI)の一種であるProzacが同じような胚発生異常を引き起こすことを見出した。この結果からセロトニンそのものが胚発生過程にかかわることが示唆される。また、RT-PCR法によりProzacが阻害するセロトニントランスポーター(serta)が原腸胚期に発現していることを見出した。以上の結果を踏まえると、予想外にもセロトニンが細胞内に取り込まれて、機能する可能性が考えられる。本研究から胚発生過程の新規知見を得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Roles of Tryptophan Hydroxylase in Early Developmant2008

    • 著者名/発表者名
      前川真吾
    • 学会等名
      The 48^<th> Annual meeting, the American Society for Cell Biology
    • 発表場所
      米国、サンフランシスコ
    • 年月日
      2008-12-14

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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