研究課題
若手研究(スタートアップ)
サンゴ礁に生息する藻食性スズメダイは、なわばり内に藻類の畑を維持する。琉球列島では、クロソラスズメダイは不要な藻類を除藻することで、餌に適した一種類のイトグサ種を繁茂させている。このスズメダイはインド-太平洋に広く分布するため、その地理的変異を調べたところ、この広い分布域で、スズメダイとイトグサとの間に高い特異性が保たれていた。同時に、海域によってはスズメダイが利用するイトグサ種が異なることもあった。これにより、水域でも、陸上に見られるように、一次生産者(藻類)と、その消費者(藻食魚)との間に高い種特異性があることが分かった。この特異性は、水域においても生物多様性の形成や維持に重要な役割を果たしていると考えられる。
すべて 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)
BMC Evolutionary Biology (in press)
種生物学研究 (印刷中)