本研究では、汎用樹脂原料であるp-ヒドロキシ安息香酸(HBA)とテレフタル酸(TPA)のバイオ合成を確立するために、効率的な遺伝子組換え技術の確立と微生物機能の同定を目的とした。(i)Pseudomonas putida JCM6156株ゲノムDNAへの特異的な遺伝子挿入技術の効率化に成功した。(ii)HBAバイオ合成の効率化には、チロシンアンモニアリアーゼの発現効率化が重要であることを明らかにした。(iii)TPA合成反応の同定に向けて2,5-ジヒドロキシテレフタル酸(DHTPA)分解微生物探索を実施し、DHTPA分解に関わる数株の分解菌を同定した。
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