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2008 年度 実績報告書

都市化・混住化が進行する農業農村地域における富栄養貯水池の水環境評価手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20880019
研究機関高知大学

研究代表者

齋 幸治  高知大学, 教育研究部自然科学系, 講師 (30516117)

キーワード地域水環境 / 都市化 / 混住化 / 水質汚濁 / 貯水池
研究概要

現在,都市化・混住化の進む多くの農業農村地域において,排水の多様化,二次生産の活発化などの影響を受けて,地域水環境の悪化の問題が顕在化している.高知県高知市高須・五台山地区においても例外ではなく,県内有数の優良農地を抱える同地域における健全な水環境の保全・改善は喫緊の課題となっている.そこで,本研究では,同地域内において農業用水の確保・洪水防止・親水の場の提供といった重要な役割を果たしている農業用ため池(絶海池)を対象に,その水環境の改善に資する基礎研究を行った.平成20年度に得られた研究成果を以下に簡単にまとめる.
(1)水質環境の調査:池内3地点および主要流入水路7本において,有機汚濁・富栄養化に関する水質項目について調査を行った.その結果,池内は富栄養状態にあり,とくに排水路整備が不十分な南岸の水路から高栄養塩濃度の水の流入が確認された.また,堆積した底泥に起因する内部負荷が池内の水質悪化に影響を及ぼしていることが示唆された.今後,底質に関する知見を集積することが重要であるとともに,底泥に対する対策を行うことが急務であると考えられた.
(2)ため池に対する池周辺住民の意識調査:一般に,農業用ため池の管理は土地改良区や営農者が行うが,混住化の進行する地域では,今後,地域全体での管理形態を取ることが望まれる.そこで,平成20年度においては,絶海池の環境および保全活動に対する周辺住民の意識調査を実施した.その結果,半数を超える周辺住民に,活動に対する参加意思が見られた.また,環境保全意識の向上には,個々人の地域への関心度が影響することが確認された.今後,清掃活動を含む地域行事の活性化を通して,現住地域に対する周辺住民の理解・関心を高めることが重要であると考えられた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 混住化が進行する農業農村地域におけるため池の最適管理に向けた調査研究2009

    • 著者名/発表者名
      齋 幸治
    • 学会等名
      平成21年度農業農村工学会大会講演会
    • 発表場所
      茨城県つくば市筑波大学(発表確定)
    • 年月日
      20090804-20090806

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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