• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

脂質代謝酵素群の虚血性脳神経細胞障害および細胞死における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20890025
研究機関山形大学

研究代表者

岡田 雅司  山形大学, 医学部, 助教 (70512614)

キーワード虚血 / DGK / シグナル伝達 / ストレス / 神経細胞 / 低酸素 / リン脂質 / タンパク質分解
研究概要

申請者は、神経細胞死における脂質代謝酵素群のシグナル伝達メカニズムの解明を目的として、初年度に引き続き以下の研究を行った。
1.個体を用いた実験:野生型およびDGKζノックアウト(DGKζKO)マウスにカイニン酸処理を施すと野生型に比べDGKζKOマウス海馬神経細胞においてサイクリンDの発現上昇が確認された。また野生型においてカイニン酸処理後DGKζのタンパク量の現象が確認された。
2.初代培養系での実験:ラット海馬由来初代神経細胞にグルタミン酸処理を施すと内在性および発現したGFP-DGKζは核から細胞質に移行し、その後24時間でタンパク量が減少した。プロテアソーム阻害剤処理によりこの減少は抑制されたことからDGKζは虚血ストレスによりプロテアソームで分解されていることが示唆された。同様の現象はMEF細胞にタプシガルギン処理を施しERストレスを与えた場合も再現性よく引き起こされた。またDGKζKOMEFとの比較実験では野生型に比べERストレスにより細胞死が引き起こされやすいことが明らかとなった。
3.培養細胞を用いた実験:HEK293やSHSY5Y細胞にDGKζを発現させ、免疫沈降しユビキチン化することを確認した。これは野生型より細胞質局在型の方が顕著であった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Calcium fluxes cause nuclear shrinkage and the translocation of phospholipase C-deltal into the nucleus.2010

    • 著者名/発表者名
      Okada M, et al
    • 雑誌名

      Neurosci Lett. 472

      ページ: 188-193

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ebp1 sumoylation, regulated by TLS/FUS E3 ligase, is required for its anti-proliferative activity2009

    • 著者名/発表者名
      Oh SM, et al (第三著者)
    • 雑誌名

      Oncogene 29

      ページ: 1017-1030

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Influence of membrane curvature on the structure of the membrane-associ ated pleckstrin homology domain of phospholipase C-delta1.2009

    • 著者名/発表者名
      Uekama N, et al (第七著者)
    • 雑誌名

      Biochim Biophys Acta. 12

      ページ: 2575-2583

    • 査読あり
  • [学会発表] Nuclear assembly proteinはDGKζに結合しその細胞内局在を制御する2010

    • 著者名/発表者名
      岡田雅司
    • 学会等名
      日本解剖学会
    • 発表場所
      岩手医科大学
    • 年月日
      2010-03-28

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi