DNAM-1はNK細胞、T細胞、単核球、血小板の表面に発現している接着分子であり、LFA-1と会合する。DNAM-1のリガンドとしてポリオウイルスレセプターファミリーであるCD155とCD112が知られている。今回我々は、抗糸球体基底膜抗体を用いて野生型マウスおよびDNAM-1(CD226)遺伝子欠損マウスに対して急速進行性糸球体腎炎を惹起した。DNAM-1遺伝子欠損マウスにおいては野生型マウスに比べて腎炎惹起の程度が弱く認められた。急速進行性糸球体腎炎の発症にDNAM-1が関与している可能性が示唆された。
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