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2009 年度 実績報告書

中枢神経系におけるペリオスチンの発現制御とその役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20890046
研究機関東京大学

研究代表者

鯉渕 信孝  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30456131)

キーワードペリオスチン / 神経突起作用 / 中枢神経系
研究概要

ペリオスチンは細胞外マトリックスの構成成分で、骨の分化・再生に関係することが知られている。しかし近年の研究により、ペリオスチンは梗塞などにより損傷を受けた細胞に対して強い増殖および保護作用を有していることが明らかにされてきている。そこで我々は、中枢神経系に対しても同様な保護作用があるのかを検討した。妊娠ラットから胎生17日目の胎児を取り出した後、梗塞においてペリオスチンが強く発現している大脳皮質部分を切り出して酵素処理によって細胞をバラバラした後、培養を行った。その際シャーレには、何もコートなし、アルブミン(negative control)、ファイブロネクチン(positive control)、ペリオスチンをそれぞれコートしておいた。細胞培養開始から3日後に固定し、MAP2抗体で神経細胞を免疫染色し、NIHイメージで画像解析することによって、神経突起伸張作用への影響を検討した。その結果、ペリオスチンをコートしておいた神経細胞では、ある程度の神経突起伸張作用があることが確認できた。さらに、in vivoでの神経突起伸張作用を確認するために、遺伝子操作が簡単なアフリカツメガエルを用いて検討した。そこでまずアフリカツメガエルのペリオスチン遺伝子をクローニングし、ペリオスチンの強発現胚を作製し、神経の形成を観察した。その結果、ある程度の神経の過形成が確認できた。以上より、ペリオスチンは神経への神経突起伸張作用があることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Zyxin mediates actin fiber reorganization in epithelial-mesenchymal transition and contributes to endocardial morphogenesis.2009

    • 著者名/発表者名
      Mori M, Nakagami H, Koibuchi N, Miura K, Takami Y, Koriyama H, Hayashi H, Sabe H, Mochizuki N, Morishita R, Kaneda Y.
    • 雑誌名

      Mol.Biol.Cell. 20

      ページ: 3115-3124

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Negative Action of Hepatocyte Growth Factor/c-Met System on Angiotensin II Signaling via Ligand-Dependent Epithelial Growth Factor Receptor Degradation Mechanism in Vascular Smooth Muscle Cells.2009

    • 著者名/発表者名
      Sanada F, Taniyama Y, Iekushi K, Azuma J, Okayama K, Kusunoki H, Koibuchi N, Doi T, Aizawa Y, Morishita R.
    • 雑誌名

      Circ.Res. 105

      ページ: 667-675

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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