ポルフィロモナスジンジバリスのバイオフィルムに対する阻害物質の作用機序の解析

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20890121
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 保存治療系歯学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 朝日 陽子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50456943)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: ポルフィロモナスジンジバリス / バイオフィルム / クオラムセンシング / 阻害薬オートインデューサー / modified Robbins device

研究概要

主要な歯周病原性細菌の一種であるPorphyromonas gingivalisのバイオフィルム形成阻害に効果のある細菌間情報伝達物質(オートインデューサー:AI)の類似化合物が,バイオフィルム形成のいずれの段階で作用するか検索を行った。バイオフィルム形成の経時的観察により,類似化合物はバイオフィルムの成長に作用することが明らかとなった。また,類似化合物は,初期付着や成熟したバイオフィルムには影響を及ぼさないことが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of N-acyl homoserine lactone analogs on Porphyromonas gingivalis biofilm formation (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoko Asahi, Yuichiro Noiri, Jun Igarashi, Hiroaki Asai, Hiroaki Suga, Shigeyuki Ebisu.
  • 雑誌名: Journal of Periodontal Research Vol.45 ページ: 255-261
  • 査読あり
• [雑誌論文] Quorum sensingシグナル物質の類似化合物がPorphyromonas gingivalisのバイオフィルム形成に及ぼす影響の検索 (2009)
  • 著者名/発表者名: 朝日陽子, 野杁由一郎, 恵比須繁之, 五十嵐潤, 朝井洋明, 菅裕明
  • 雑誌名: Bacterial Adherence& Biofilm Vol.22 ページ: 109-114.
• [学会発表] クオラムセンシング関連物質と抗菌剤の併用がPorphyromonas gingivalisのバイオフィルム形成に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 朝日陽子, ら
  • 学会等名: 第131回日本歯科保存学会
  • 発表場所: 仙台国際センター(宮城県)
  • 年月日: 2009-10-29
• [学会発表] Homoserine lactone analogs inhibited Porphyromonas gingivalis biofilm growth (2009)
  • 著者名/発表者名: Asahi Y., et al
  • 学会等名: 87th General Session & Exhibition of the IADR
  • 発表場所: Miami, USA.
  • 年月日: 2009-04-03
• [学会発表] Quorum sensingシグナル物質の類似化合物がPorphyromonas gingivalisのバイオフィルム形成に及ぼす影響の検索 (2008)
  • 著者名/発表者名: 朝日陽子, ら
  • 学会等名: Bacterial Adherence & Biofilm第22回学術集会
  • 発表場所: 兵庫県立淡路夢舞台国際会議場(兵庫県).
  • 年月日: 2008-07-05
• [学会発表] クオラムセンシング関連物質がPorphyromonas gingivalisのバイオフィルム形成に及ぼす影響の検索 (2008)
  • 著者名/発表者名: 朝日陽子, ら
  • 学会等名: 第128回日本歯科保存学会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ(新潟県).
  • 年月日: 2008-06-05